今さら聞けない「IoT」とは?

近頃、テレビやCMなどで耳にする「IoT」という言葉。みなさんは一体どういったものか、ご存知でしょうか。インターネットとモノを繋ぐシステムとして、ここ数年広く使われるようになってきた「IoT」。聞いたことはあるけど、実はイマイチ分かっていないという人がほとんどかもしれません。
今回は、今さら何?と聞くにはちょっと恥ずかしい「IoT」について詳しくご紹介していきます。

IoTについて

IoTとは「Internet of Things(インターネット・オブ・シングス)」の略で“モノのインターネット”と訳されることが多いです。「モノのインターネット」とは、電化製品やスマホなど通信機能が組み込まれたモノがインターネットに接続することで他のモノと繋がり、お互いの機能や情報を共有し合う状態をいいます。これまでインターネットと無縁だったモノがつながることで、モノ同士が相互通信し、遠隔で操作が可能になります。人が操作してインターネットにつなぐ以外にも、モノが自動でインターネットにつながるのもIoTになります。

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IoTは何に使われるのか?

IoTの日本政府の利用方法は、IoT機器で収集したデータをAIが分析・学習し、サービスなどに活用するのが目的です。2018年現在、経済産業省がIoTを利用して地方の人員不足を補う取り組みを進めています。例えば、農業の高齢化や担い手不足をIoTで解消させるシステムに使われており、ハウス栽培における水やりや肥料の自動システムなどを、ハウスに設置したセンサーで日射量や土の状態をもとに、AIが自動で水やりや肥料の散布などを行います。その他にも、モノづくりの生産性を向上させるシステムなどにも利用されています。

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IoTを構成する4要素

IoTの構成には4つの要素が必要とされています。

①デバイス

インターネット化するモノを指します。最近では、ホームアシスタントなども登場しており、電気やテレビ・エアコンなどの電化製品を音声で操作できます。ほかにも日用品や、自宅の鍵、便利な宅配ボックスといったサービスにもIoTは活用されています。大きなものでは、車や電車でもつかわれはじめています。

②各種モジュール

IoTに使われるデバイスは、センサー・メーター・ビーコンなどが組み込まれます。センサーはデータを所得し、メーターはデータから異常を検知し、ビーコンはメーターで検知した異常を無線でクラウドへと送信してIoT機能が働きます。

③アプリケーション

データを閲覧するためのソフトウェアです。「デバイス」に組み込まれた「各種モジュール」から集計したデータを統計分析し、数値化・ビジュアル化で見やすく表示します。IoTアイテムを使うために、今ではさまざまな専用アプリも登場。

④ネットワーク

IoTの利用に最も欠かせないのが、ネットワーク・インターネット回線です。モノとクラウドを繋ぐWi-fiや4G(LTE)といった通信電波を指し、最近では、これまで主流だった4G(LTE)回線に代わり、「5G」という「多数同時接続」「高速」「低遅延」の通信技術が現在進められています。

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活用されるサービス

では現在、どのようなIoTサービスが展開されているのでしょうか?今回は、3つのシチュエーションに分けてご紹介していきます。

住居とオフィス

・防犯カメラや警報装置

IoTを搭載した防犯カメラや警報装置があれば、住宅やオフィスの所有者は安心して外出ができます。監視し制御したい対象をIoTで見守る事で、例えば火災発生時においても火災報知器がスマートフォンにアラートを送り、カメラが起動し火災発生現場を消防署員に中から見せる事ができます。これにより素早い避難誘導・消火活動を行えるようになります。

・高齢者向けセンサー

老齢者の方にIoTを搭載したセンサーを取り付ける事により、急な脈拍や血圧の上昇等で病院にアラームを発する事ができる様になります。これにより一人暮らしの老齢者の急な体調変化で救急車が到着する事が出来ます。

・自宅家電

部屋から全て人がいなくなったら照明を自動的に照灯、自宅に戻る前にエアコンを快適な温度になるようリモートコントロールもできます。これにより電気代の節約にも役立ちます。

交通・自動車

・駐車場

IoTを搭載したパーキングメーターであれば、渋滞情報や空き駐車場情報を即座に送る事ができ、ドライバーのストレスを緩和します。

・電気自動車の充電

一部の電気自動車の充電システムにもIoTが搭載されています。これによりドライバーが充電した電気料金を直接電力供給元が請求でき、より使いやすい充電ポイントとして活躍しています。

・自動車

IoTを搭載した自動車は、事故や故障が発生した際にも、緊急時および故障コールシステムを使用することで、自動的に救急自体の通報や修理サービスを呼び出す事ができます。

スーパーやデパートといった小売業

・防犯カメラ・POS端末・防犯ゲート

IoTを搭載したセンサーやカメラがお客様の動線をリルタイムで想定します。販売店は、動線データを活用して商品の並び替えや店員の配置を決める事が出来ます。カメラ・POS端末・RFタグの連動で、倉庫内の荷物の在庫管理を容易にします。また荷物の流れを追跡することで盗難等の犯罪を未然に防ぐ事ができます。

・タブレット端末

販売員にIoTコネクテッドタブレットを携帯させる事で、お客様のショッピングエクスペリエンスを向上させる事ができます。

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IoTが抱える課題

IoTは、毎年約30%の伸び率で成長し続けています。これにより、2020年にはIoT市場の規模は、世界中でおよそ3兆ドルになるとも言われています。しかし、IoTが抱える課題はまだまだ山積みです。

①AIのデータ不足の課題

IoTが浸透すれするほど、そこから生まれるデータ分析が不可欠となります。そのデータ分析にはAIが使われるのですが、ある分野においてはAIに知識を与える人材が不足しています。例えばGoogle翻訳にもGoogleのAIが使われていますが、このAIは言語のユーザーが多ければ多いほど翻訳の精度が上がります。英語(17億)やスペイン語(4億)と比べて日本語(1.2億)の翻訳精度が低いのもそのためです。

②ヒューマンエラーの課題

日本語を使っている1.2億人の内、正しい日本語を使っている人がどれだけいるでしょうか?例え1.2億人全てが正しい日本語をGoogleのAIに教えても、他国の3億人が間違った日本語をAIに教えれば、AIは間違った日本語を覚えてしまいます。つまりAIの教育者(人間)次第で、AIは良くも悪くもなるのです。

③プライバシーの課題

IoTのヘルスケアにおいて、体重や体脂肪率といった個人の身体データをクラウド上に保存する事になります。このデータを活用しなければIoTである意味は無いのですが、そのデータをどこまで閲覧して良いのか?が論点になっています。

④責任所在の課題

IoTロボットを利用する店舗などでは、突然ロボットの不具合や暴走により、お客さまやお店自体に被害を与えてしまうことも考えられます。その際に、ロボットを製造・運営している会社や、プログラムを組んだ人や企業、ロボットを設置した店舗など、その事象に対して責任を押し付け合うことがないよう、原因を調査し責任の所在を明確にするための課題があります。

⑤電力供給の課題

IoTデバイスのほとんどはワイヤレス構造で設計されているため、必ず定期的に電力を供給しなければなりません。しかしシスコシステムズやIBMの予想では、IoTデバイスは数百億個にも上るというこの複雑化する電力を、いかに簡単に供給出来るか?が鍵となります。一部スマートフォン等では非接触型電力供給が可能になりましたが、様々な場所に点在するIoTデバイスの電力供給にまでは、まだまだ至っていません。

⑥セキュリティに関する課題

コンピューターと同じくIoT機器にはハッキングの驚異がいつも潜んでいます。ウェアラブルヘルスケア・自動走行モビリティ・アシストロボットと、人との接点の多いIoT機器は特にハッキングされれば命の機器に晒される大問題になります。

2013年には、埋め込み型医療機器にハッキングできる問題が発覚しました。ペースメーカーやインシュリンポンプを遠隔から不正に設定変更し、攻撃できる脆弱性が発覚しました。2014年にはBluetoothなどのワイヤレス通信に存在する脆弱性を利用して、車載コンピューターを遠隔で操作するハッキングにもハッカーは成功しています。2017年には工業用ロボットがハッキングされています。ファームウェアの更新時にウイルスが混入した為です。この様に、セキュリティ管理者とハッカーの攻防が繰り広げられている世界では、IoTも攻撃の対象となる可能性も大きいのです。

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まとめ

IoTには2つの側面があります。1つめは「効率化」。こちらは作業を効率化し、無駄のない作業を進める事ができるようになります。これにより企業は大幅なコストカットやロスカットが期待できますが、その裏の面として2つめに「孤独化」という問題もあります。今まで必要だった人材がIoTによっていらなくなる。そのため職を失う人も大勢出てきます。スーパーやコンビニエンスストアは無人になり、人と人との接点がますます失われていく恐れもあります。

これからはIoT(インターネットとモノ)の進化と同時に、ソーシャルな集いやシェアハウスといったPtoP(Person to Person(人と人)、人付き合いの進化も同時に行わなければならないのではないか?と、私は思うのですが、皆さんはどう考えるでしょうか?