民泊向けスマートロックとは?おすすめ5選を厳選紹介

さまざまなモノがインターネットにアクセスする「IoT(=モノのインターネット化)」という考え方が各業界で注目されるようになってから、メーカー各社からもこうしたIoTに関連する製品サービスが続々と販売されるようになりました。
そのなかでも「スマートロック」とは、スマートフォンやタブレットなどのデジタルデバイスや、本体付属の電子キー、スイカなどのICカードを用いて、インターネット経由で扉の解施錠ができる次世代型のデジタルガジェットになります。
今回は、スマートロックを民泊やホテルなどの宿泊施設運営に活用するメリットや、オススメの製品5選についてをわかりやすくご紹介していきます。
この記事の目次
民泊の鍵に関するお悩み
民泊やホテルなどの宿泊施設の運営においては「宿泊客への鍵の受け渡し業務」はつきもの。
しかし、ルームキーの物理的な受け渡しには、鍵を不正に複製されてしまったり、盗難や未返却などのヒューマンエラーによって鍵が紛失してしまったりなど、諸々のリスクは回避しきれません。
また、近ごろでは東京オリンピックの開催による訪日外国人の観光需要の拡大などから、各施設ともに国内の宿泊客だけではなく、外国人観光客への接客・対応ノウハウの拡充が急がれている現状にあります。
民泊にスマートロックを設置するメリット
では、宿泊業における課題を解決させるうえで、スマートロックには一体どのようなメリットがあるのでしょうか。
ここからは、宿泊施設の運営業務におけるスマートロック導入の主なメリットを4つほどご紹介していきます。
業務の効率化
そもそもスマートロックには物理的な鍵が存在しないため、従来より欠かせなかった「宿泊客への鍵の受け渡し業務」が発生せず、従業員の業務効率化が期待できるでしょう。
スマートフォンやタブレットなどの電子機器を利用して部屋の解施錠を行うので、鍵の管理の手間を省くことができるうえ、スマートロック製品のなかにはチェックインやチェックアウトなどの入退室管理を自動で行ってくれるものも存在します。
今後、受付業務の省人化や施設の無人運営などにシフトする際にも柔軟に対応することができる点は大きなメリットの一つと言えるでしょう。
セキュリティの強化
物理的な鍵のデメリットとしては、宿泊客による鍵の紛失や盗難、未返却や鍵の複製による不正侵入などのヒューマンエラーによるリスクが挙げられます。
スマートロックの設置によって紛失や盗難などのリスク回避はもちろんのこと、いざというときには端末の管理画面から鍵を無効化することもできるため、不正侵入などのセキュリティ強化においても大きな力を発揮します。
幅広いニーズに対応できる
省人化や無人化での運営も可能になるため、非対面でのセルフチェックインシステムの導入や、人件費などのコスト削減による宿泊費用の値下げなど、より幅広い顧客のニーズに対応することが可能です。
専用アプリや外部の宿泊サイトと連携しているスマートロックの場合は、支払いからチェックインまでの一連の流れをWeb上で完結できるため、言語の異なる外国人観光客に対しても柔軟に対応ができるなど、ユーザーメリットも大きいこともメリットです。
ゲストの状況が把握ができる
スマートフォンやタブレットといったデジタルデバイスから、部屋の解施錠などの状況を一括で把握することができるため、利用状況の一元的な管理が可能になります。
遠隔からリアルタイムで状況を把握できるうえ、鍵の解施錠のたびにメール通知を送るサービスや、入退室の履歴を自動保存してくれるサービスなどを活用すれば、蓄積したデータからピーク時間帯などの業務課題も発見することができるでしょう。
民泊向けスマートロックの選び方
解錠方式で選ぶ
解錠方式はスマートフォンやタブレットなどから解施錠を管理できる、遠隔操作に対応した製品を選びましょう。
電子キーやICカードでの解錠方式にしか対応していないモデルもありますが、そうしたスマートロックは結局のところ、物理的なキーの受け渡しが必要になってしまうため、業務の効率化はあまり期待できません。
設置方式で選ぶ
設置方法にはいくつかの種類がありますが、基本的には粘着テープで固定できる製品を選びましょう。
ドアへの穴あけ工事が必要な据え置き型のタイプもありますが、別途工事費用などが発生してしまうため初期費用が高騰しやすく、メンテナンス性や手軽さの観点から言っても最初のうちは避けておくのが無難です。
民泊向けスマートロック5選
①Akerun
株式会社Photosynth(フォトシンス)が提供する「Akerun(アケルン)」は、初期費用無料のサブスクリプション型(=定額課金制)スマートロックサービスです。
スマートフォンとICカードのどちらからでも解施錠ができる汎用型のスマートロックで、契約中は「24時間いつでもオペレーターによるサポートが受けられる」点も魅力でしょう。民泊利用客が使いやすいだけでなく、故障やスマホ本体の紛失などのトラブルにも強い点もメリットとして挙げられます。
②NinjaLock
株式会社Linough(ライナフ)が設計する「NinjaLock(ニンジャロック)」は、機能性と使い勝手に優れるメイドインジャパンのスマートロックです。
スマートロック本体にLEDライトとデジタル時計が内蔵が搭載されているため、夜間の使用においても視認性が高く、また、毎日の決まった時間に鍵の開け閉めを自動で行うなどの定型動作にも対応しているなど「かゆいところに手が届く」スマートロックサービスと言えるでしょう。民泊利用者も使いやすく、提供者も安心のサービスです。
③LINKEY
株式会社UME(ユーエムイー)が開発する「LINKEY(リンキー)」は、集合住宅などのセキュリティ強化に定評のあるスマートロックになります。
本体にタッチパネルを採用している点が大きな特徴で、番号ボタンなどの経年劣化にも強く、オートロック機能も内蔵されているため、防犯対策やセキュリティ強化の面でも活躍が期待できます。多くの顧客が利用する民泊でも、長期に渡って使うことができるでしょう。
④あんしんステイIoT
楽天コミュニケーションズ株式会社の提供する「あんしんステイIoT」は、宿泊施設運営におけるチェックインアウトの無人化に特化した、トータルIoTサービス。
スマートロックや専用タブレット端末などを用いた入退室の履歴管理や、テレビ電話での本人確認システムなど、宿泊事業の運営に最適化された機能性となっているため、初めてのスマートロック導入でも安心してご利用いただけます。
⑤RemoteLock
株式会社構造計画研究所が手がける「Remote LOCK(リモートロック)」は、海外の大手宿泊サイトとの連携機能を実現した据え置き型のスマートロックです。
設置工事は必要になりますが、世界各国で80万人以上の利用者を誇る「Airbnb(エアビーアンドビー)」との連携機能の実装によって、業務の効率化だけではなく、民泊業者にとっては集客などのマーケティングツールとしても活用できる一石二鳥のスマートロックです。
まとめ
新型コロナウイルスの感染拡大により一時は冷え込んだ観光産業ですが、近ごろでは「Go To Travelキャンペーン」などの行政府による施策により、回復の兆しを見せつつあります。
宿泊施設の業務効率化や入退室管理に課題を感じている場合は、今回ご紹介したスマートロック製品などを参考に、導入を検討してみてはいかがでしょうか。