PacPortが開発したIoT宅配ボックスのシェアリングサービスとは

近年、フリマサービスなど個人間の中古品売買が増えたことにより、配達業者も再配達をなるべく減らすための手段や、宅配サービス利用者が外出や出張時でも荷物を効率よく受け取れる手段がますます必要になってきました。

特に再配達問題は社会問題としても取り扱われており、早期に解決すべき問題として、宅配ボックスの設置や、おとどけ時間を事前に知らせるサービスなどの展開が広がっています。

そうした中、配送事業者および荷受人のストレス軽減と再配達削減を目的とした『宅配ボックスのシェアリングサービス』の実証実験が行われました。宅配ボックスといえば本来分譲マンションの初期設備か、戸建て住宅やアパートの場合個人で取り付けるといったことが一般的ですが、『宅配ボックスのシェアリング』とはいったいどのようなサービス内容になるのでしょうか。

日本初のIoT宅配ボックスシェア

先端技術で運送業界の再配達などの課題解決に取り組む株式会社PacPortは、2020年1月より法人向けに日本で初となるスマートロック搭載IoT宅配ボックスのシェアリングサービスの実証実験を開始しました。

同IoT宅配ボックスは、QRコードでの開錠が可能であり、スマートロックを搭載しているタイプの宅配ボックスです。搭載しているIoTスマートロックは、荷物の追跡番号を解錠鍵として利用するため、誤配送を防ぐことができ、投函・受け取り時にはボックス内のカメラが自動撮影し、荷物写真を荷受人のアプリに送信するため、投函ミスを防げるうえに、投函証明としても利用できるのだといいます。また。宅配業者としても追跡番号のみで解錠できるため、アプリをダウンロードする必要がないのもメリットとしてあげられるでしょう。

同社はこれまでにも個人住宅向けの宅配ボックスを発売してきましたが、今回新たに開発したシェアリング機能を組み込むことにより、複数の荷受け人が宅配ボックスを共有して利用することが可能になったといいます。

この宅配ボックスが、シェアオフィスやマンション・アパートをはじめ、駅構内など多くの人が利用する場所に設置されることで、宅配ボックスが自宅にないといった方でも簡単に荷物を受け取ることができるようになります。

宅配ボックスのシェアリングサービスのメリット

近年ではECサイトの利用者がスマホを持っている人の約6割を超えているといい、特に20代では78%、30代では79%の人々がECサイトを利用しているそうです。

サイト上で何かを注文すれば、自宅やオフィスに荷物が届くわけですが、不在で荷物が受け取れないといったことも起きることもあります。そんな時に、帰宅途中にシェア型の宅配ボックスで荷物を受け取りがてら帰ることができるようになれば非常に便利になりますよね。

ここからは宅配ボックスのシェアリングサービスのメリットについて解説していきましょう。

自宅に宅配ボックスがなくても利用できる

基本的に、分譲マンションに初期設備として宅配ボックスが設置されているケースを除いて、戸建て住宅及びアパート等に住んでいて宅配ボックスを設置したい場合は、居住者が自身で購入して設置しなければなりません。

その点、シェアリングサービスが展開されることにより、居住者等は自宅に宅配ボックスがなくてもいわば公共の宅配ボックスを利用することで、再配達の手続等をせずに済むということです。

アパート等に導入することで満足度UP

賃貸住宅にあったらうれしい設備として、インターネットと同様に『宅配ボックス』が上位に食い込んできています。その背景には、ECサイトの利用や共働きの夫婦が増えていることと合わせて、『防犯対策』も挙げられるでしょう。一人暮らしでインターホンが鳴ってもあまり出ないという方も最近増えています。つまり防犯として居留守を使い『再配達の通知』が届いてから再配達の依頼をするということです。

ですので、アパート等に宅配ボックスのシェアリングサービスを導入することで、空室改善等につながる可能性もあるかもしれません。

シェアリングオフィスやコワーキングスペースでも利用可能

そして、近年増えているのが、シェアリングオフィスやコワーキングスペースです。こうしたフリーランスで働く人々などが利用する場所に、シェアリング宅配ボックスを導入することで、シェアリングオフィスやコワーキングスペースを使用している人たちは、その場所にいる間、仕事のための宅配物などを宅配ボックスで安全に受け取ることができるようになります。出張時に利用するということも可能です。

宅配ボックスのシェアリングサービスのデメリット

一方、デメリットとして考えられるのは、下記の事項です。

近くに宅配ボックスが設置されていなければ利用できない

これは当然ですが、利用したい場所、もしくはその付近にシェアリング宅配ボックスが設置されていなければ利用することはできません。多くの人が利用できるよう今後のサービス展開に期待しましょう。

生鮮食品は受け取れない

宅配ボックスはどの製品も同様ですが、冷凍・冷蔵の機能が付いていないため、生鮮食品の受け取りをすることができません。これは、宅配ボックスに決められた使用の際の注意点ではなく、宅配業者が『宅配ボックスに配達できない宅配物』として指定しているものです。

まとめ

本記事では、日本初のIoT宅配ボックスのシェアリングサービスについて解説いたしました。IoT宅配ボックス利用時に受取人に必要となる専用アプリは、IoT宅配ボックスの利用だけでなく、複数のECサイトで購入した商品の追跡が可能で、注文・配送情報をAiが解析し、アプリに自動反映した荷物情報をひとつの画面で確認できる機能も付いています。なお、ECサイトなどを通さない個人間の荷物にも対応であり、今後多くの場所への設置が広がれば、『宅配』における宅配業者・受取人・差出人いずれのストレスも改善されることになるでしょう。

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