ホテルや旅館向けスマートロックの選び方とおすすめ3選

みなさんは、集合住宅やシェアオフィスなどの管理運営において近ごろ注目を集めている「スマートロック」をご存知でしょうか。

スマートロックとは、スマートフォンやタブレットをはじめとするデジタルデバイスを用いて、インターネット経由で鍵の解施錠ができる次世代の「IoT(モノのインターネット化)」製品です。

今回は、このスマートロックをホテルや旅館などの宿泊業務に活用するうえでのメリットや、業務効率化にオススメなスマートロック製品などについてわかりやすくご紹介していきます。

ホテル・旅館業における鍵の悩み

ホテルや旅館などの一般的な宿泊施設における鍵の貸し出し管理ですが「さまざまな人」が「交互に利用する」という性質から、面倒で煩雑なものになりがちです。

とりわけ部屋数の多い宿泊施設ともなると、何十何百という膨大な数の鍵をすべて一括で管理しなければならないため、紛失や盗難などのリスクも高まってしまいます。

加えて、保管場所のスペース確保の問題やセキュリティ上の問題など、ホテル運営における業務の効率を大きく低下させている主要因の一つとも言えるでしょう。

ホテル・旅館業でスマートロックを導入するメリット

では、スマートロックを導入することで、こうした宿泊施設における諸々の業務課題は一体どのように解決されるのでしょうか。

ここからは、スマートロック設置の主なメリットを4つほどご紹介していきます。

運営業務の効率化

そもそも実物の鍵が存在しないため直接的な受け渡しの必要がなく、ゲストのチェックイン・チェックアウトにかかる手間や時間など、日々の従業員の業務負荷を大幅にカットすることができます。

施錠管理の手間を省くだけではなく、スマートロック製品のなかにはチェックインやチェックアウトなどの入退室管理を自動で行ってくれるものも存在するため、生産性や業務効率の向上が期待できます。

セキュリティ強化

遠隔からの解施錠操作はもちろんのこと、各部屋の施錠状態をリアルタイムで把握することができるため、第三者の不正侵入や盗難被害などのセキュリティ強化にも大きな力を発揮します。

鍵の締め忘れをメール通知してくれる製品やオートロック機能に対応したものなど、さまざまなバリエーションで展開されているため、より強固なセキュリティを保つことで宿泊施設そのものの価値を高めることができるでしょう。

入退出管理のペーパーレス化

多くのスマートロック製品には、鍵の解施錠などの入退室履歴を自動的に保存する機能が備わっているため、従来のような台帳による鍵の貸し出し管理が不要になる点も大きなメリットです。

入退室管理をペーパーレス化するだけではなく、保存された入退室履歴からピーク時間帯を分析したり、新たな業務課題を発見したりと、一連の業務フローの「視える化」の実現によってマーケティング戦略を最適化させるうえでも効果的です。

無人運営も可能

セルフチェックインや遠隔での解錠操作に対応しているため、受付業務の省人化や施設の無人運営も可能となります。

各種宿泊予約サイトと連携できる製品も登場しているため、たとえば予約情報から自動的に部屋を割り当て、当日になると自動的に鍵となる暗証番号を発行してくれるものなど、運営の無人化においてはほとんど必須とも言えるでしょう。

ホテル・旅館業へのスマートロック導入費用について

便利なスマートロックですが、やはり気になるのは設置費用や月々のランニングコストなど費用対効果の面ですよね。

導入費用相場

機能性や設置方式によって価格はさまざまですが、買い切り型のものであれば1個あたりおおよそ20,000円〜30,000円前後が相場となっています。

ただ、扉への穴あけ工事が必要なものにはここからさらに各ドアへの設置工事費用が発生するため、基本的には粘着テープや強力磁石による穴あけ不要のモデルがオススメです。

ランニングコスト

初期費用無料のサブスクリプション型(=定額課金制)の製品を導入する場合には、初期費用が抑えられる代わりに毎月のランニングコストが発生します。

価格は1,000円程度のものから10,000円を超えるものまで機能性などによってさまざまなサービスが存在するため、利用目的に合わせて最適なものを導入しましょう。

ホテル・旅館業におすすめのスマートロック3選

最後に、ホテルや旅館にスマートロックとしておすすめしたい3つのサービスをご紹介します。

あんしんステイIoT

楽天コミュニケーションズ株式会社が提供する「あんしんステイIoT」は、スマートロックや専用タブレット端末などを用いた入退室の履歴管理や、テレビ電話での本人確認システムなど、宿泊事業の無人運営に最適化されたトータルIoTサービスです。

LINKEY

株式会社UME(ユーエムイー)が開発する「LINKEY(リンキー)」は、本体にタッチパネルを採用している点が大きな特徴で、番号ボタンなどの経年劣化にも強く、オートロック機能も内蔵されているためセキュリティ強化に定評のあるスマートロック製品です。多くの宿泊客が利用するからこそ、劣化やセキュリティに強いサービスが安心でしょう。

Akerun

株式会社Photosynth(フォトシンス)が手がける「Akerun‎(アケルン)」は、スマートフォンとICカードのどちらからでも解施錠ができるスマートロックで、初期費用無料のサブスクリプション型となっているため、初めての方でも安心してご利用いただけます。使いやすいサービスとして、宿泊客にとっても安心してお使いいただけるでしょう。

まとめ

新型ウイルスの感染拡大から落ち込みを見せた観光産業ですが、7月22日より開始する「Go To Travelキャンペーン」などの行政施策により、徐々に回復傾向に進んでいくかもしれません。
非対面での無人化運営や省人化などの感染防止対策へのニーズも高まっているため、気になる方は今回ご紹介した製品群なども含めて、スマートロックの設置を是非一度、検討してみてはいかがでしょうか。