再配達問題の解決は福岡から?!福岡市で宅配ボックス関連の実証実験が開始!

まだまだ多くの問題を抱える『再配達問題』、近年は国をあげて取り組むべき事案として、さまざまな対策が行なわれてきました。中でも最も有効な解決案の1つである、宅配ボックスの設置は、マンションなどの集合住宅だけでなく、戸建て住宅にも設置を推奨する声が上がってきています。そのため、最近では戸建て向けの宅配ボックスを開発・販売にうごく企業も増えてきています。

実際に、これまでパナソニックが、福井県のあわら市や京都などで、自社の宅配ボックスを設置した実証実験を行っており、宅配ボックスの設置により再配達率が30%以上も減少していることが証明されています。

そして今回、福岡市にて再配達問題解決にむけた、実証実験プロジェクトが2件採択されたとの発表がありました。一体、どんなものなのか発表の内容を詳しくご紹介します。

福岡市の実証実験支援で宅配ボックス関連事案が2件採択!

出典:記者会見

2018年8月27日、福岡市と福岡地域戦略推進協議会(FDC)は、IoTやAIといった最先端の技術を活用したプロジェクトをサポートする「福岡市実証実験フルサポート事業」に届いた公募の中から、18年度第一期に採択された5件のプロジェクトを発表しました。そしてこの5件のプロジェクトのうち、2件が再配達問題解消に向けた宅配ボックス関連のプロジェクトとなっています。

今回採択されたプロジェクトは以下の通り

プロジェクト名 事業者名
AIを活用したケアマネジャー支援の実証実験 株式会社ウェルモ
一時保育マッチング事業 ~mitete 株式会社mitete
スマートフォン制御型宅配ボックスによる再配達問題の解決 九州電力株式会社,株式会社マッシュルーム
宅配ストレス解消のための、荷物の受け取り方改革
~宅配ボックスの普及が担う生活の質の向上~
株式会社ナスタ
あらゆる人が金融サービスを受けることができる
キャッシュレス社会の実現に向けた臨時手当決済サービス
ドレミング株式会社

福岡市が行なっている「福岡市実証実験フルサポート事業」とは?

そもそもこの「福岡市実証実験フルサポート事業」とは、どういった内容なのでしょうか。

2016年度から開始している「福岡市実証実験フルサポート事業」は、今後成長が期待されるスタートアップ企業やプロジェクトを支援することで、福岡市内にある企業の活性化や、福岡から新サービスや製品を創り出して発信していくことを目指しています。本取り組みは、全国の事業者が対象となり、AIやIoTといった先端技術を活用した、市民生活の向上や社会的な問題の解決などに繋がる実証実験プロジェクトを実施することを募集の要件としています。

さらに2018年は、5月に「キャッシュレス」に関する実証実験プロジェクトも始まっており、市の施設や民間施設を実証実験の場として動き始めています。

関連記事:「宅配ボックス」もランクイン!2018年に生活者が求めるのはコレだ!

 

宅配ボックス関連のプロジェクト2件の概要

①宅配ストレス解消のための、荷物の受け取り方改革~

戸建て向け宅配ボックスのシェアNo.1といえる、株式会社NASTA(ナスタ)による実証実験です。今回、ナスタが日本郵便の協力により、戸建て住宅を中心に1000世帯へ、ナスタの宅配ボックス「スマポ」を無償提供し、設置前と設置後のストレス度を測定。

宅配ボックスが普及することで、無人での荷物の受取が可能となり、宅配業者などと対面で受け取ることで感じていた「宅配ストレス」の解消に繋がっていくことを検証していきます。宅配ボックスを設置することによって「宅配ストレス」が解消されることで、再配達削減をはじめ、物流における課題の根本的な解決に繋がることを検証します。

忙しいあなたの代わりに!荷物の発送・受取はNASTAの「スマポ」にお任せ!

②スマートフォン制御型宅配ボックスによる再配達問題の解決

この実証実験は、九州電力がベンチャー企業「マッシュルーム」と共同で、スマホ認証で制御する宅配ボックスを開発し、再配達問題の解決を図るというもの。実際に、戸建て住宅やマンションなどの集合住宅、駅のような公共エリアなど300か所に宅配ボックスを設置する予定。宅配ボックスを設置して、運用してみることで、有用性や課題を検証、荷物の受け取りに関する人のストレス軽減を目指しています。

まとめ

福岡市では、市や企業の活性化を図るため、スタートアップを積極的にサポートする体制を作っており、行政だけでは解決が困難なものは、民間事業者と連携してより暮らしやすい街づくりを目指しています。

今回の実証実験以外にも、シェアサイクルのスタートアップ実証実験の場にもなっているなど、実は沢山の企業が福岡で新しいことを始めています。福岡の方は、自身でも実証実験に協力することがあるかもしれません。より暮らしやすい街にしていくために、協力していけたらいいですね。