自転車本体にIT機能装備!スマートバイクが日本上陸!

2018年現在、通勤時間の道路はどこかしこも渋滞で、毎朝ウンザリしている社会人や学生の皆さんも多いかと思います。そこで近年多く見かけるようになったのが、ロードバイクを始めとした自転車。軽量なフレームとスポーティーなギアでスピードも出るため、通勤の手段としても街中で利用されるようになりました。さらに健康志向ブームや、オシャレな自転車ブームも後押しし、今まさに「自転車」が注目を浴びています。しかしこうして高級なロードバイクに乗る人が増えたことで、自転車の盗難確率も高くなっています。

さらにIT技術の発達や、スマートフォンの普及により、道路情報の確認や電動アシスト等、自転車には様々な機能が要求されるようになりました。そこで近年、オランダにてスマートフォンと連動する自転車「スマートバイク」が登場しました。
そして2018年5月、このオランダ発のスマートバイクが「東京」モデルを発表しました。それがVanMoof「Electrified X(エレクトリフィールド エックス)」です。

VanMoof「Electrified X(エレクトリフィールド エックス)」

本格的サイクリングでは、スマートフォンやサイクルコンピュータのGPS機能などを使って、どのくらいの距離を走ったのか、どのくらいのスピードで走ったのかなどを計測することがあります。あらゆるデータを記録しておくことで、自身の自転車レベルもあがり、次に向けてのモチベーションを高めることができます。とはいえ、さまざまな機器を取りつけると、車体が重くなり、走るのにも邪魔になってしまいます。そこでスマートバイクは、自転車本体に機能を組み込むことで、こうした問題を解決しました。主婦の方が利用している電動アシスト付き自転車も、ある意味スマートバイクと言えます。

スマートバイクの先駆けである「VanMoof(バンムーフ)」は、2009年にオランダのアムステルダムに設立されたスマートバイクを開発している会社です。日本でVanMoofを展開するVanMoof Japan(バンムーフジャパン)は、スマートフォンと連携するスマート機能に電動アシストを組み合わせた次世代スマートバイク「Electrified X(エレクトリフィールド エックス)」の販売を開始すると発表しました。

2018年5月23日の20時から予約セールが実施され、500台限定で予約金2万円、本体が25万(合計27万円)で販売されます。購入はクレジットカードのみで、配送は無料です。

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コンセプトは“東京”

今回発売される「Electrified X」のコンセプトは“東京”。日本で先行発売された後、世界展開が予定されています。

3Gによる盗難防止トラッキング機能が搭載されており、自転車を停めている場所をスマートフォンアプリで確認することができます。盗難時には、VanMoofのレスキュー部隊(バイクハンター)が捜索を行い、見つかった場合は地域の警察と連携して対処するサービスも付いており、いざという時も安心です。

その他にも、リモート解錠式のワイヤーロックや、時速24kmまでアシストする電動アシストモーターも備わっており、1回の充電で最長約120kmまで走行できます。なおフロントライト・GPS・バックライト等のスマート機能は、すべてフレームに内蔵されているため、デザイン性を損なわずに盗難防止機能がつきます。将来的に「Electrified X」は、都心部の交通手段として最も有効な手段になるかもしれませんね。

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世界中の企業がスマートバイク開発に着手!

そんなVanMoofに続けと、世界中で様々な企業がスマートバイク開発に取り組んでいます。

映画「トロン:レガシー」のバイクが現実に?「CYCLOTRON BIKE(サイクロトロンバイク)」

「CYCLOTRON BIKE(サイクロトロンバイク)」は、電動Eギアボックス搭載のカーボンファイバー・スポークレス・スマートバイクです。現在、クラウドファンディングサイトKICKSTARTER(キックスターター)で、プレオーダーが開始されたばかりのこの自転車は、従来の自転車にあるはずのものが付いていない新しい自転車。

何がないのかというと、車輪についているスポークがありません!車輪の真ん中がすっぽり抜けている状態です。この本来スポークがあるべき空洞には「The Butterfly Basket」という専用のバスケットや「The Wingman」と呼ばれる専用のチャイルドシートなどを、中に組み込んで利用できるシステムになっており、今後も増えていく予定とのこと。

さらに電動18段のEギアは、負荷に合わせて0.2秒で自動的にシフトチェンジします。またリムには、LEDが搭載されており、映画「TRON」に登場するバイクの様に発光します。

自分だけのオリジナルが作れるサイクロトロンは、カーボンフレームにはコンピューターでデザインした、自分のお気に入りのデカールを貼ることができます。その他、スマートバイクに必要な電動アシスト機能も搭載し、GPSやスピードメーター等もスマートフォンをマウントする事で機能します。デザインに好みが別れるスマートバイクではありますが、注目の的になることは、間違いありません。

国内のクラウドファンディング最高額!「Glafit(グラフィット)・ハイブリッドバイク GFR-01」

日本国内においても、様々なスマートバイクの開発が進められています。2017年5月には、サイバーエージェンシーのクラウドファンディングサイト「Makuake」にて「GFR-01」が登場しました。掲載開始からわずか3ヶ月で、12億8000万円もの資金を調達、クラウドファンディングで日本最高の資金調達額記録を達成した事からも、多くの人からの期待が詰まった1台です。

この「GFR-01」は、日本国内においては「原動機付自転車」として登録されます。そのため原付免許が必要となり、保安部品や自賠責保険、ナンバープレートを付ける必要があり、一般道路ではヘルメットの着用が必要になりますので気をつけましょう。「GFR-01」には、ペダル走行モード・電動バイクモード・ハイブリッド走行モードの3種類があり、3つ目のハイブリッド走行モードは、電動アシストではなくペダルとモーターを同時に動かして走る仕組みになっています。

コンパクトで折りたたみも可能な「GFR-01」は、小さくして車のトランクに収納も可能。車で遠出して、駐車場から「GFR-01」でちょっとお散歩という使い方もできちゃいます。

スマホと連動 「Samsung Smart Bike」

韓国でもスマートバイク開発は着々と進んでいます。スマートフォン「GALAXY」でお馴染みの「Samsung(サムソン)」は、スマートフォンと連動する「Samsung Smart Bike」を発表しました。こちらは「サムソン・マエストロ・アカデミー」のプロジェクトの一環で、イタリアの自転車芸術家ジョヴァンニ・ペリツゾーリと、彼のアカデミー出身のアリス・ビオッティという新人女性デザイナーによって作られた、優雅で洗練されたデザインとなっています。

「Samsung Smart Bike」は、ハンドルの中央にスマートフォンを固定するタイプになっており、自転車フレームの後方に付いたカメラ映像を、スマートフォンから確認できるシステムになっています。電動アシスト機能はもちろん、フレームからレーザーを照射して自転車レーンを道路に映し出す等、とても画期的な機能が備わっています。

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ちょっと変わった、個性的なスマートバイク

自動車教習所や避難訓練等、様々な場所で利用されるバーチャルトレーニング。ロードバイクの世界でも、その波が普及しつつあります。今回は、街中で使うわけではないけれど、ユニークなスマートバイクアイテムをご紹介します。

室内でトレーニング!:ワフー(WAHOO)「KICKR(キッカー)」と「CLIMB(クライム)」

ロードバイクやマウンテンバイクで大会に出たりしている人には、日々のトレーニングは欠かせません。しかし雪や雨といった天候不良などにより、外でのトレーニングが出来ないことも多いかと思います。そこで登場するのが「KICKR(キッカー)」と「CLIMB(クライム)」です。

こちらは自転車のフレームに取り付けるタイプのトレーニングマシン。「KICKR(キッカー)」は後輪を取り外し、「CLIMB(クライム)」は前輪を取り外して装着します。バーチャルアプリケーションと連動させることで、さまざまな状況下でのトレーニングが可能となります。

STRAVA PREMIUM・ZWIFT・TRAINERROADといったバーチャルアプリケーションには、山道や草原などのバーチャル空間が用意されており、上り坂では「KICKR」を使ってペダルを重くして走行、「CLIMB」はハンドルを持ちあげて走行します。エアロバイクの様に狭い部屋でペダルを漕ぐだけでなく、モニターに映し出された風景を見ながら、バーチャル空間を楽しくサイクリングするという新しいトレーニング方法です。

自分の持っている自転車につけるだけ「SmartHalo(スマートハロ)」

「SmartHalo(スマートハロ)」は、現在使っている自転車に取り付けるだけのスマートフォンガジェット。主な機能は5つあり、スマートバイクを購入するには高いと悩んでいる方にはピッタリのアイテムと言えます。

■主な機能

①ナビゲーション:本体上部にある円状のパネルが発光し、スマートフォンと連動したナビゲーションがその道を示します。

②光:太陽が沈むとすぐに、SmartHaloのライトが自動的に点灯。自転車から降りると自動的に消灯します。

③警報:SmartHaloの内部モーションセンサーが、急な衝撃などを感知したら警報を発します。

④フィットネス:目標を設定し、登録した消費カロリーをパーセンテージで表示します。

⑤通話とSMS通知:スマートフォンからのハンズフリー通話を可能にします。またSMS受信時にもランプが点灯します。

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まとめ

今回は、最新のスマートバイク情報をご紹介しました。VanMoofの「Electrified X(エレクトリフィールド エックス)」はスマートバイクの機能をフルに搭載した新しい自転車です。これからもさまざまなスマートバイクが登場するでしょう。一般的にスマートバイクが広まるには、まだ少しかかるかもしれませんが、数年後には、街中を走っている自転車がすべてスマートバイクとなる日も近いかもしれませんね。

ナビゲーションや盗難防止機能・パワーアシスト機能が搭載されたスマートバイクは、レジャーのみならず、普段の交通手段としても有効な手段です。みなさんもスマートバイクで軽快に都心部を走ってみてはいかがでしょうか?