パナソニックの新たな再配達削減プロジェクト!次なる場所は歴史と伝統の街!

全国で1日に約200万件も発生している「再配達」、単身者の多い都市部や学生街では『レッドゾーン』と呼ばれるほど再配達の集中する地域もあるそうです。再配達が集中することで、宅配業者の過重労働問題だけでなく配送にかかるトラックのCO2排出による環境悪化にも影響を及ぼしてしまうため、早めに解決していきたい問題となっています。

前回、福井県あわら市で宅配ボックスの実証実験を行ったパナソニックが、再び再配達削減プロジェクトに協力することとなりました。その名も『京(みやこ)の再配達を減らそうプロジェクト』。今回そのプロジェクトの舞台となるのは、長い歴史を持ち多くの人が行き交う街である「京都」です。

「京(みやこ)の再配達を減らそうプロジェクト」

京都市では、環境先進都市として2004年から全国初となる「地球温暖化対策条例」を制定し、その中で宅配便の急増による環境負荷の軽減や交通機関の整理を行い「歩くまち・京都」を推進してきました。さらに、平成29年3月に改訂された「京都市地球温暖化対策計画」において、新たに「宅配便の一回受取の促進による再配達の削減」を掲げ取り組んできました。京都市長・門川氏が言う「ひとりひとりが人間らしく生活」していく社会にするために、再配達を軽減することで配送車両の行き気を減らし、細い道の多い京都市内の渋滞緩和を目指します。

日本一学生が集まる街・京都

多くの学生が集まる京都市は、市内に39の大学や短期大学があり、市の人口の1割(約15万人)が学生と言われています。日本一学生が集まる「大学のまち・学生のまち」京都市は、全国の都市から進学し単身で住んでいる学生が非常に多いです。

授業や部活、アルバイトなどで家を空けることの多い学生からは、インターネットで買い物などをしても、なかなか荷物を受け取れないことが多いとの声が常にあがっていました。そこで京都市は、宅配ボックスを開発しているパナソニックと京都産業大学の協力の元、宅配ボックスの実証実験「京(みやこ)の再配達を減らそうプロジェクト」を開始することを決定しました。

集合住宅用宅配ボックスを設置

今回、設置されるのは集合住宅用の宅配ボックス「COMBO-Maison」。戸建用宅配ボックスだった前回と違い、学生(単身)アパートで再配達の削減率を実証していきます。設置するのは、京都市内のアパート5か所(計106世帯)に合計39台です。

設置される「COMBO-Maison」は、暗証番号を設定し、捺印対応も可能な宅配ボックスで、1台で6~8世帯に対応しています。宅配業者は部屋番号を選択して荷物を入れることができ、入居者ごとに暗証番号が設定されるため、取り間違いもなくセキュリティ性も高くなっています。入居者が変われば暗証番号を変えるだけで良いため、鍵交換なども不要です。さらに、宅配ボックス本体に捺印機能もついており、伝票を差し込むだけで押印が可能。このシステムは、宅配業者からも許可を得ているものであり、安心して印鑑を設置することができる。

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京都産業大学構内にも宅配ボックスを設置

今回のプロジェクトでは、学生アパートだけでなく京都産業大学構内にも公共用宅配ボックスを設置しました。S・M・Lサイズの3サイズの計19個のボックスで成り立つ公共用宅配ボックスは、セキュリティカメラも搭載してあり防犯対策もバッチリ。

この宅配ボックスは、電気錠による自動オープン式のため、事前に設定されたパスワードを入力しないと開けることができないようになっています。宅配業者が荷物を入れる際は、伝票番号もしくはバーコードを読み取らせる必要があり、扉が開いて荷物をいれたら完了です。逆に、荷物の依頼主は納品をホームページや通知メールなどで確認したら、あらかじめ登録していたIDとパスワードを入力して受け取る。対応する宅配業者は、ヤマト運輸、佐川急便、日本郵便の3社で、自宅に届いた不在票で再配達先を大学にすることも可能です。

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プロジェクト概要

・プロジェクト名称:「京(みやこ)の再配達を減らそうプロジェクト」

・実施期間:平成29(2017)年11月8日(水)~平成30(2018)年1月末(予定)

・実施場所:京都市内のアパート(5箇所)及び京都産業大学内

・主催:京都市

・協力:パナソニック(株)、京都産業大学、ヤマト運輸(株)、佐川急便(株)、日本郵便(株)

・モニター製品:

アパート・・・パナソニック製 アパート用宅配ボックス『COMBO-Maison(コンボーメゾン)』

 ハーフタイプ CTNR4630R(L) 希望小売価格105,500円(税抜) ステンシルバー色 共有6錠タイプ

 ハーフタイプ CTNR4830R(L) 希望小売価格111,500円(税抜) ステンシルバー色 共有8錠タイプ 

京都産業大学・・・パナソニック製 公共用宅配ボックス (実証実験用)

・モニター対象:

アパート・・・設置協力いただくアパート(5箇所、106世帯)居住の学生・単身者

京都産業大学・・・京都産業大学の学生、職員等(約50名先着順)

<引用:「京(みやこ)の再配達を減らそうプロジェクト」特設サイト>

パナソニックが行なった過去の実証実験

前回、パナソニックが市と協力して行った実証実験は、共働き世帯の数が全国1位である福井県あわら市で戸建住宅を対象に宅配ボックスを設置して再配達率にどのぐらい変化があるか検証したものです。あわら市106世帯にパナソニックの宅配ボックスCOMBOを設置し、4ヵ月間の状況を計測しました。その結果、宅配ボックスの再配達率は49%から8%へ大きく減少しました。検証した4ヵ月の期間で、宅配業者の労働時間は約223時間削減され、トラックの排出するCO2の量も杉の木およそ33本分の吸収量に相当する約466kgが削減されました。この実証実験により、宅配ボックスが再配達問題の解決に大きな効果をもたらす取り組みであることが立証されました。

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まとめ

大きな成果をあげた前回、今年行われる実験は集合住宅に住む単身者が対象です。戸建に住む方々よりも再配達になることの多い単身者の再配達率はどのように変わるのか楽しみですね。また、今回は自治体だけでなく実際に再配達経験の多い学生も参加しているということで、京都産業大学の大城学長は「こうして再配達を削減することで、学生にエコ意識が生まれたらと思います」とおっしゃいます。将来を担う若い人達へ環境への意識を持ってもらう良い機会になりそうですね。

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